本ブログに掲載されている翻訳に対する趣旨・目的

篠原 翼

本ブログは,あくまでスイス法や日本法へのアクセスを必要とするすべてのものに対して,一定程度の基礎知識を提供することが目的である。そのため,アカデミックで用いるような精緻な翻訳作業によって,すべての文献を当たったうえで,翻訳を行っているわけではない。最低限の文献を用いて,アカデミックな基準から考えれば雑なものになるかもしれないが,最初の取り掛かりのきっかけを提供するために本ブログを行うことにした。というのも,多くの学術雑誌では,掲載条件や査読などがあるため,その水準に達していなければ掲載を受諾されない。確かに,それは一定の研究水準を確保する上で必要であるだろうが,日々変化していく実務活動の中では,果たしてそれがどこまで有効なものとして機能しているのか,筆者には疑問である。

実務の日々変化する状況に合わせ,更新していくことができるのがブログの長所であることから,特に,翻訳については,より良いものを掲載するために,一定期間ごとに更新していくことができればと思っている。これは,常に更新されてしまえば一貫性がないという指摘もあるだろうが,もし完全な一貫性や正当性を求めるのであれば,当サイトの翻訳ではなく,原文又は英語の文献にあたることを勧める。そもそも翻訳であるからには完全なものは存在しないため,常に原文にあたった方がよい。

しかし,筆者のスイスでの経験から,どんな品質の翻訳であったとしても,日本語で一度読むことができることは,原文で読む際の助けになる。その点,スイス法の日本語訳の蓄積はあまり多くない。それでは,一度日本語を触れることができないため,どうしても理解に時間がかかってしまう。そこで,その理解の手助けをすることができればと思い始めたのが本ブログである。そのため,翻訳文には多くの問題があると思われるが,まず日本語の翻訳を掲載していくことを主な目的とし,品質については更新していくことによって向上していくことができればと思っている。もし翻訳において改善点があれば,Contactからご連絡いただければ幸いである。

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